採用情報
株式会社前田テクニカは、電機、鉄道、医療、通信、防衛など産業製品に欠かせないキーパーツを生産しています。当社はいわゆる「下請けの町工場」ですが、部品加工というものづくりを通して社会を支える役割を担っています。当社は、社員と共に成長する会社を目指し、社員が自ら「考え」「やってみる」ことを重視し、会社が取り組む様々な事業に社員の参画を促しています。
会社から指示を受けて仕事をこなすだけではなく、会社の活動に自ら積極的に関わり、自分のアイデアと行動で、会社の成長と自身の成長が重なる。“やらされ感”より“やってる感”で主体的に取り組むことで、仕事を「面白く」しませんか。
前田テクニカは、“やってる感”を全力でサポートします!
代表取締役 前田 昌彦
三精神に共感できるあなたは、
前田テクニカにあっているかも?!
- 「希望」どんなことにも前向きに取り組むことができる人
- 「工夫」「なんでだろう?」を考えることができる人
- 「どうすればできる?」を考えることができる人
- 「やってみる」ことができる人
- 「感謝」素直で謙虚な人(「ありがとう」が言える人)
前田テクニカは働きやすい職場作りに取り組んでいます
みえの輝く女子プロジェクト
前田テクニカでは、「みえの輝く女子プロジェクト」に参画しており、さまざまな取り組みを男女の区別なく行っています。女性も太陽のようにキラキラと輝きながら活躍できる職場を目指しています。
次世代育成応援宣言
次世代育成応援宣言を掲げ、安心して子供を生み育てられる社会づくりのために、ライフステージに合わせた働きやすい環境整備に取り組んでいます。
事業継続力強化計画
事業継続力強化計画を策定し、経済産業大臣に認定されています。災害やパンデミックなどの緊急事態が発生した場合でも、事業を継続するために、人命の安全確保や非常時の緊急時体制を構築しています。
三重県SDGs推進パートナー
前田テクニカは、持続可能な社会の実現に向けて、誠実で責任ある事業活動と、改善・改革・イノベーションを通じ、社会・地域とともに成長する企業を目指していきます。
<SDGsに関する重点的な取り組み>
・美化活動(BMP)等の実施による環境活動の促進
・「有休消化率100%」を目指した働き方改革の推進
・「すきまニーズ」にお応えする社会課題解決型のものづくり
支援と制度
有給休暇を入社日に10日付与
入社したその日に有給休暇を10日付与します。急用ができた場合や体調不良でも安心できますね。
従業員持株会制度
自社の株を保有する制度です。
業績によって配当金がいただけます。
インフルエンザ予防接種補助
インフルエンザ予防接種を受けた方に1,000円を補助します。
育児目的休暇制度
中学校就学前までの学校行事のため休暇を取る場合、お子さん一人につき1年に1日、育児目的休暇を取得できます。
入社後6ヵ月教育
資格取得補助
入社後6ヵ月間OJTを実施。先輩社員から直接指導を受けながら、実践的なスキルを身につけます。また、資格取得の費用は会社が全面補助します。
Project Story 1少量プレス板金加工の「駆け込み寺」として
「最終的にこういうのを作りたいんです。」
ある日、新しい製作依頼が舞い込んだ。
完成図を見た私は驚いた。今までにない複雑な図面だ。フォルムを自由自在に変えることができる多機能アウトドア製品だ。
私は新しいものを作り出すことに胸を高鳴らせ、挑戦心を燃やした。
製作期間は4か月。長い製作期間に思えたが、しかしこれは短すぎるぼどだった。
まずは部分ごとの試作に取り掛かった。
本体を引っかけるフック。
依頼人は言った。
「うまく引っ掛けられない。」
実際、引っ掛けることはできていた。では依頼人の求めていることは何か。もう少しだった。
私は、思案を巡らせる。依頼人の要望を理解しようと。
新規依頼には、お客様の要望をくみ取り、認識のすり合わせが重要になってくる。
「もうちょっとこうしてほしい。」
細かいところを修正していく。
フォルムの変形に重要な羽根の部品。
微妙な寸法の差で一枚の羽だけが手前に折曲がりすぎてしまった。
これはかなり繊細な部品だった。度重なる設計変更に私は頭を悩ませた。
寸法の微調整を行い、再度作り直した。
一つの部品に設計変更があると、他の部品も考え直さなければならなくなってしまう。
私は懸命に製作を続けた。
完成が迫ってきた。
「ランタンシェードに追加で模様をつけたい」
取り付けてみたが、
依頼主から、「元のデザインにしてほしい。」とのことだった。
納期の直前まで、このような数々の図面の書き換えがあった。
お客様とのやりとりは数え切れないほど。細かい細かい設計変更が何度も何度も繰り返された。
ぎりぎりまでやり直しの連続だった。
150台の製作に、ブレーキ(金属の板を曲げる機械)をなんと1万ショット以上は踏んでいた。
技巧を凝らし製作した治具はかなりの数。
私は今までの経験と知識を総動員させた。
依頼人が、「これで製作をお願いしたい。」と満足のそうな笑み浮かべた。
依頼人のすべての要望に100%、応えた。
私は、安堵と同時に、ものづくりの仕事の醍醐味を噛み締めたのだった。
Project Story 2「すきまニーズ」に応えるために
御在所岳の雪も溶ける頃、一枚のFAXが届いた。
その年配のお客様は、弊社のホームページを見て連絡したそうだ。
手書きの図面には何やら四角いパイプの工作物が書いてある。
早速電話をした。
「これは何にお使いになるものですか。」
「マジックの道具なんですよ。」
これまで、楽器固定台、建具屋さんの金具、パンを焼くための道具などあらゆる物を作ってきたがマジックの道具は初めてだ。
お話しを伺うと、趣味でマジックをしている方だという。
どんなマジックに使うのか動画投稿サイトで調べてみた。
ガラス板を棒が貫通する、割と大がかりなマジックだ。
「トリックはどうなっているんだろう?」
依頼通りの製品を作ることはもちろんだが、タネの方も気になる。
その後はこちらで図面を起こし、マジシャンの要望に応えようと打ち合わせを重ねた。
金属板2枚を10ミリの隙間をあけて板の両端をパイプ柱に溶接する。普段の溶接方法では金属板が歪んでしまう。
そのうえ溶接痕が目立たないようにして欲しいという希望もあった。
さあどうしようか。
悩んだ末、溶接は最小限にして、コーキングすることを思い付いた。初めてのトライ。3人の力を集結し挑んだ。
納品の日、その年配の方はマジックで使うガラスの代わりに糸で吊るしたおもりを垂らし、金属板と金属板の隙間が平行であるかを確認していた。
そこが製品の重要な要求箇所だったのだ。
お客様との対話の中で、相手のニーズを理解する、これはいつも心がけていることだ。
それを超えて満足いただける物を作ることによって、新たな発見との出会いや充実感を味合わせてもらっている。
後日、マジックは大成功との連絡を受けた。
その場にいた方々の笑顔や驚きを想像すると、自分の仕事がまた楽しくなるのだった。